今日もうららかな一日ですね。
イングリッシュブートキャンプ:由美ですo(^-^)o
さて、珍しく邦画の話題。
三池崇監督の『十三人の刺客』が、今月アメリカで公開されるようです。
Yahoo! Moviesに取り上げられています。
こちら⇒’13 Assassins’ Director Takashi Miike Goes Old School
英語のタイトルは、“13 Assassins”と、そのまんまですね。
assassinって嫌な単語です。
いつもスペルで迷うんですよ。
Sの数はいくつだったかな、と。
いまでも、スペルチェッカーがないと多分間違うと思います(苦笑)
発音が“Aladdin(アラジン)”と似てますね(○´艸`)
ま、そんなことはさておき。
トレーラーを見てみましょう。
注目すべきは、英語の翻訳です。
時代劇のあの独特のセリフを、どのように訳しているのか。とくとご覧あれ。
「捨ておけば、天下のまつりごとは乱れ、天下の太平は保たれぬ(であってるかな 汗)」という一文が、
If this continues, chaos will ruin our nation and destroy years of peace
となっていますね。
「お命頂戴することになった」というところを“We’ve been assigned to take the life”って、
assignという単語を使うとなんだか事務的な感じがしますね。
I’m assigned to the London office. (ロンドン支局に赴任することになりました)
みたいな感じで、到底「お命頂戴する」という内容にふさわしくない気がしますが、
だからと言って他に言いようもないんですよね、これが。
「各々がた、覚悟はよいな!」は“Are you ready to die?”となっています。
覚悟はいいか、って「何の覚悟なのか」は日本語では言わない。
言わないことでうやむやにすることができるんですが、英語はそうはいかないんですね。
きっちり、「死を覚悟しているか」と突きつけることになります。
この辺が日本語と英語の大きな違いで、文化や思想にもそれがよく表れていると思います。
今から死にに行くぞ、と言葉に出すと怖くて無理ですからね。
日本人のサムライ精神(玉砕精神)は、日本語の特異性によるものが大きいと私は思っています。
それが思考停止に繋がっている原因でもあると思うのですが、まあそれはおいておきましょう。
この映画、知人が広告関係でかかわっていたので試写会で見ましたが、なかなか面白かったです。
かなりグロな映像もあるので、そういうのが苦手な人にはおススメしませんが。
サムライ物が好きな欧米人がどういう感想を持つのか、個人的に興味があります。
たまにはこんな風にして邦画の英訳を見るのも面白いですよo(^-^)o
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字幕に見る日英の違い
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日本語の曖昧なとこというか良く言えばわびさび?みたいな表現がないんですね。
日本語を訳すのはある意味英語を訳すよりたいへんみたいですね(~_~;)
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たしかに、日本の時代劇が英語圏で公開されるとき、字幕はほとんど現代英語になってるみたいですね。それはそれで、なんだか面白かったりしますが、聞いた話では、英語字幕を作るのは日本語に堪能な外国人らしいのですが、時代劇の場合、まず日本人がセリフをすべて現代日本語に書き換えるそうです。そうでないと字幕を作る外国人が誤訳をしてしまいますので。
そんな裏事情があるので、英語圏で公開される日本の時代劇ではほとんど現代英語をしゃべっているんじゃないでしょうか。
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>ま~くんさん
そうなんですよね。
本質をはっきり言わずになんとなく行間を読む、
みたいな感覚が英語には薄いように思います。
まして、江戸時代の言葉ですしね(^_^;)
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スキでなかった科目のひとつが社会、歴史(?)でした。でもこうやってアメリカにいて由美さんのブログ拝見して、きっと由美さんもそうであるように過去なら触れもなかったような日本の歴史や表現、その時代の人々の意思や忠義に触れ今の自分になぞらえたり比較したり感慨不快思いにさせてもらえます。海外に出て欧米では宗教観が人生観であるのに日本にはないと問われ謙遜、不屈、調和、忠義は全て武士道に通じているとあの(わすれた)千円札のおじさん(nitobe inazou?)が語り英語で出版したそうです。(いつかよみたい)由美さんのなされている仕事とその奥深い内容と解釈に挑んでいる分野は単なる英語講師ではない兵(tsuwamono)だと改めて尊敬です。いつもありがとうございます。
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>ラストサムライさん
現代日本語にしないと無理ですよね。
日本人の私たちでさえ、今一つピンと来ないですもの。
武家言葉というんですか?
実際は、江戸末期ではこんな風にはしゃべってなかったみたいですけどね。
今の日本語とさして変わらないしゃべり方をしてたみたいですよ。
文献通りに(つまり書き言葉を)セリフにして言わせてるから、
時代劇は特殊な感じになってしまっているようです。
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>アメリカいい女一代記mochimooさん
千円札のオジサン(爆)
新渡戸稲造(こんな字でしたっけ?)って、何ものか私もよく知らないんです。
これでも共通一次は日本史選択だったんですが(恥)
つわものだなんて、とんでもないです。
ただ、モチムーさんと同じで、私も海外に出てから日本について、
日本の歴史や文化について興味を持つようになりました。
それまで歴史は苦手でしたもの。
外に出てみて初めて気付くことってありますよね。