イングリッシュブートキャンプ:由美です。
★ネット用語は難しい・・・
みなさんは、IT用語に詳しいですか?
仕事や趣味で、PCを日常使いしている人は、ある程度知っているであろう、PC用語。
たとえば、ファイルの種類とか。
Word(ワード)、Excel(エクセル)、Power Point(パワーポイント)といった、文書系のものから、
JPEG(ジェイペグ)、GIF(ギフ)といった、画像系のものまで、色々ありますね。
で、このGIFですが、実は正しい発音は、“ギフ”ではなく、“ジフ”だと開発者が言っているそうです。
ええ~~~Σ(゚Д゚;o)
と、驚いたのですが、これを友人に話したら、「いやいや、最初からジフだよ」と言われ、
さらに「ええぇぇ~~~~~~Σ(゚Д゚;o) 」と、驚いてしまいました。
英語では、GIFは“ギフ”と、発音します。
give や gig と同じパターンの、読み方なんですね。
それが実は“JIF”と同じ読み方だ、というのがわかって、それでもみんな、ギフって呼んでるんですよ。
日本では、なぜか“ジフ”という、本来の正しい呼び方で、普及していたようですね。
誰かが最初にそう呼んで、それが一般化したんでしょうね。
Gの発音って、2パターンあるんですね。
get, give, game のように、Kの有声音になる場合と、ginger, George, gem と、Jの音になる場合。
これは、ネイティブにとっても、紛らわしいんでしょうね。
だから、ギフ・ジフ事件が、起こるわけです(笑)
★GIGAの発音は?
さて、これは結構有名な、映画トリビアです。
ある映画がもとで、多くの英語ネイティブが、発音を間違えて覚えてしまった、というもの。
その単語は、“GIGA”
そうです、ギガです。
21世紀に生きる私たちには、おなじみの単位ですよね。
キロバイト(KB)から、メガバイト(MB)、そしてギガバイト(GB)というように、
データの容量は、一気に増えました。
最近では、テラバイトとか言う単位まで、登場しましたね。
このギガという単位、昔は一般的にはあまり知られていない、ピンとこないものでした。
で、ある映画で、俳優さんがこの単語を、間違えて発音してしまったのです。
それも、何度も連呼しています(笑)
NGで撮り直しにならなかった、ということは、その場にいた誰も、気が付かなかったのでしょうか。
その映画とは、なんでしょう?
わかった人は、映画通♪
これが、その映画のシーンです↓
『Back To the Future (バック・トゥー・ザ・フューチャー)』の、有名なシーン。
マイケル・J・フォックスが演じる、主人公マーティーが、ドクの発明したタイムマシーンで、
1955年にタイムスリップ、そこでその時代のドクのところに行き、1985年に送り返してくれ、
と頼みに行くところです。
ここで、マーティーは持参したビデオを見せますが、その時のドクのセリフが、問題なんですね~
0:50あたりからの、シーンです。
よ~く、聞いてみてください。
もうおわかりですね?
gigawatt のことを、なんと発音してるでしょう?
1.21 gigawatts!! (one point twenty one gigawatts)と、叫んでいますが、ギガワットではなく、
ジガワット(音に忠実に書くなら、ジゴワッツ)、と言っています。
実際、当時この字幕は、「1.21ジゴワット」になっていました。
日本人も、“ギガ”という単位を、知らなかったのでしょうね。
ドクを追いかける、マーティーも同様に、「ジゴワット」と言っています。
きっと、誰もわからなかったんでしょうねぇ・・・(^ ^;)
★ディクテーションに挑戦
せっかくなので、このシーンを、ディクテーションしてみましょう。
ドクが「1.21ジゴワッツ???!!!」と叫ぶ、0:55あたりからです。
1.21 gigawatts?! 1.21 gigawatts!!! Great Scott!!!
What the ( )is a gigawatt?!
How could I have been so careless? One point twenty-one gigawatts. Tom, ( ) am I going to generate that kind of power, it can’t be done, it can’t.
Doc, look, all we need is a little plutonium.
I’m sure that in 1985, plutonium is available at every ( )drug store, but in 1955, it’s a little hard to come by. Marty, I’m sorry, but I’m afraid you’re stuck here.
Whoa, whoa Doc, stuck here, I can’t be stuck here, I got a life in 1985. I got a ( ).
Is she pretty?
Doc, she’s beautiful. She’s crazy about me. Look at this, look ( ) she wrote here, Doc. That says it all. Doc, ( )my only hope.
Marty, I’m sorry, but the only power source capable of generating one point twenty-one gigawatts of electricity is a bolt of lightning.
( )( )you say?
A bolt of lightning, unfortunately, you never know ( )or ( ) it’s ever going to strike.
We do now.
さあて、答え合わせは次回です。
頑張って、チャレンジしてみてね~(* ‘-^) ⌒☆
★英語は音とリズムが命
マーティーとドクの会話、聞き取れましたか?
難しかった?
それは、発音そのものを、正しく認識していないせいです。
単語自体は、中学英語でカバーしている、ごくごく基本的なものばかりです。
二人の会話(スクリプト)を、よ~く読んでみましょう。
文法も構文も、すべて中学英語の範囲ですね?
特に難しいチャンクも、ここでは出てきません。
唯一難しいのが、“gigawatt”です(笑)
ネイティブの、普通の会話を理解するには、発音のルールをしることが、必須です。
音を知らないと、聞ける・話せるようにはなりません。
文法にルールがあるように、発音にもルールがあるのです。
『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル』は、英語の基本発声である喉の開き方から、
リエゾンやリダクションまで、段階を踏みながら習得できるように、まとめられています。
この記事が役に立ったという方は、ポチっとお願いします
↓ ↓ ↓
携帯はこちらへ⇒人気ブログランキングへ
私もドックの「1.21ジゴワット!?」というセリフは覚えています。この映画はビデオも含めて何度も見ましたから(笑)
briccoさん
1.21ジゴワット?!っていうセリフは、有名ですよね(笑)
ジゴワットってなんや、と思ったらgigawatt だったんですよね。
メガだのギガだの、最近ではテラだの、当たり前に使っていますが
一昔前は、まるで近未来の世界の話でした。
時代は変わりますねぇ(しみじみ)
システム開発の仕事をしていますが、今まで当たり前のように「*.GIF」のファイルは「ジフファイル」とよんでいました(私も周りも)
言われて見たら本来は「ギフ」って読むなぁと、ブログを読んで初めて気付きました・笑
当たり前すぎて気にしていなかったですね。。
バック・トゥー・ザ・フューチャーが撮影された頃は「ギガ」なんて単位、きっと誰も知らなかったんでしょうね(^^)
Sanaeさん
日本ではジフという読み方が一般的のようです。
でも英語圏ではギフっていう人が多いんですよ。
本当はジフが正しいんですが、いまだにギフで定着してます(^ ^;)
Gigaはまさにその逆で、本当はギガが正しいわけですが、
この映画のせいで、ジガと発音する人が主流です。
ややこしいですね(笑)
下記URLから、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 海外版DVDのコメンタリーの中で告白している内容から、映画のセリフより以前からˈji-gə-ˌwät という発音が存在したと読み取れると思います。ネイティヴが発音を間違えたわけでもなく、映画がきっかけで ˈji-gə-ˌwät が生まれたわけでもないようです。
http://www.screenplay.co.jp/shitsumon/2005/0204.html
===== 引用 =====
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 オリジナル脚本には、以下のような記述があるはずです。
One point and twenty-one jigowatt of electricity…
1.21ジゴワットの電流が・・・
タイムマシン、デロリアンの時空の旅について説明するたび、その生みの親である科学者ドクはこの 「1.21ジゴワット」 という数字を繰り返します。
タイムトラベルに必要な電流なのですから、これがとてつもなく大きな値であることは間違いありません。しかしそれも単位の大きさが分かってこそ、の話です。
ではこの jigowatt (ジゴワット)、まず第一に実在する単位なのでしょうか。
答えはYESです。
ただし、綴りは jigowatt ではなく、gigawatt。え、giga は 「ギガ」 と発音するんじゃないの、という反論もあるでしょう。しかしこの 「非常に大きな」 という意味を持つ接頭辞 giga は g の音で始まる 「ギガ」 だけでなく j の音で始まる 「ジゴ」 とも発音されるのです。(Merriam-Webster Online 辞書参照)
http://www.merriam-webster.com/dictionary/gigawatt
例えば、gigantic という単語を考えるとよく分かると思います。「ギガンティック」 ではなく、「ジャイギャンティック」 と、j の音で始まることが分かりますよね。
つまり、この 1.21 ジゴワットとは、1.21 gigawatt を意味していたというわけです。1 gigawatt は10億ワットの意味なので、タイムマシン、デロリアンが一度のタイムトラベルに必要な電流量は、12.1億ワットということになりますね。
ではなぜ、この作品の脚本家ボブ・ゲイルは gigawatt ではなく、jigowatt と書いてしまったのでしょう。実は彼は、j の発音で始まる gigawatt を耳にし、それを参考にしたせいで何の躊躇もなく脚本に “jigowatt” と綴ってしまったことを、海外版DVDのコメンタリーの中で告白しています。
日本語字幕でも 「ジゴワット」 と誤って訳されているため、まるで 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』 用語のようになってしまった感がありますが、実はれっきとした実在の単位 gigawatt のことだったというわけです。
===== 引用終わり =====
L田中一郎様
コメントありがとうございます♪
Merriam Websterではもはや、ジゴワットの発音しか記載されていませんね。
ちなみに、Oxford Dictionaryだと、ギゴワットしか記載されていません。
http://www.oxforddictionaries.com/definition/american_english/gigawatt
Merriam Websterはアメリカの辞書で、Oxfordはイギリスなので、
その違いもあるのでしょう。
また、Merriam Websterオンライン辞書のコメント欄に、数人の方が
バック・トゥ・ザ・フューチャーのことを書き込んでいます。
実際、ネイティブ(米人)にはこの発音を同映画が後押ししたと思っている人が
少なからずいるので、一般的にそういう「映画トリビア」として認識されているのではないかと思います。
両辞書を素直に見るなら、イギリス人はGで、アメリカ人はJで発音するのが一般的、ということなのではないでしょうか。