イングリッシュブートキャンプ:由美です。

人を褒めるのって、案外難しいと思ったことはありませんか?

何気なく放った一言が、実は相手に対してちょっと失礼なことだったり、周りから顰蹙を買うような言葉だったりして、そんなつもりじゃなかったのに・・・

なんて経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。

英語圏(特に北米)では、人を褒める時に気を付けるべき暗黙のルールがあります。

英語を話す上で、こういった文化的理解は必須です。

では、何に気を付ければいいのでしょう。

PCは会話の基本ルール

PCと聞いて真っ先に思い浮かぶ言葉は、なんでしょう?
personal computer、つまりパソコン。
ほとんどの方が、PCと言えばパソコンのことだと思うのではないでしょうか。

もちろん、パソコンのこと(厳密にはウィンドウズ)をPCと呼びますが、今日の話題はそれではありません。
英語を話す上である意味もっとも重要な、political correctnessのことです。
これは欧米先進国において、非常に重要な認識です。
知らなかったという人は、今後のためにも覚えてくださいね。

political correctnessとは、直訳すると「政治的な正しさ」ということですが、性別や宗教、人種などに関する繊細な部分に触れる発言は、公共の場では控えるという意識のことです。
特に人権意識の高い北米において、このPCという概念はものすご~く重要です。

どれくらい重要かというと、PCに反する発言はモラハラ、セクハラとみなされ、マネジャー職の人がこういった発言をすれば、下手すると(しなくても)首が飛びます。
それくらい、このPCというのは社会規律として欧米先進国で、重視されているのです。

女性の見た目を褒めてはいけない

No!


数年前のことですが、オバマ前大統領の失言がネットを騒がせたことがありました。
それは、友人でもある女性裁判官のことを指して、「裁判官の中で最も美人だ」という発言をしたことでした。
当然、メディアはオバマさんを総攻撃しました。
なんだかんだと言い訳をする日本の政治家とは違い(笑)、オバマさんはすぐさま謝罪したので、それほど大きな問題にはならずに済みました。

オバマさんがうっかり口を滑らせたのは、その裁判官とは友人だったということも大きかったようです。
女性に限らず、人の見た目に関してパブリックな場で言及するのは、PC的にダメです。
良識を持って考えればわかることだと思いますが、「あの人きれいだね」とか「かっこいいね」とか、そういう個人的な意見や感想を仲間内で言うのと、立場のある人が公言するのとは意味合いが違ってきます。
コミュニケーションのつもりでこういう発言をしている人は、気を付けましょう。

では、誰かを、特に女性を褒めたいときは、どうすればいいのでしょう?

気を付けるべき点は、以下の3つです。


1.ルックスのことを言わない


たとえば、こういう言い方はダメなパターンです。


She’s beautiful.     彼女、きれいですね。
She’s so pretty.     彼女、すごく可愛いですね。
She’s young and pretty.  彼女、若くて可愛いね。

You’re gorgeous.     君って美人だね。
You lost weight?     痩せたんじゃない?
You’re so thin.      すごく細いね(スタイルいいね)


しつこいようですが、容姿や見た目に関して、パブリックで言及してはいけません。
また、prettyという形容詞も、成熟した女性が良しとされる欧米においては、あまり歓迎されません。
日本は“Kawaii(カワイイ)”文化なので、その辺の感覚は正反対だと心得ましょう。


2.人種的な特徴は言わない


日本は基本的に、モンゴロイド(東アジア人)という人種で構成される、ある意味単一民族の国です。
“肌色”という色の名称があるように、黄色人種だから肌の色も同じという共通認識がどこかにあります。
もちろん、瞳の色も、髪の色も同じ黒(またはこげ茶)です。

そのせいか、モンゴロイド以外の人種を目の前にすると、ついうっかり余計なことを言ってしまいがち。
綺麗な金髪ですね、とか、金髪碧眼って羨ましい、とか、やっぱり手足が長いですね、とか。
言っている側としては悪気なく褒めているわけですが、悪気があろうがなかろうが、これは欧米では完全にアウトです。
そしてこういった発言を社会人がしてしまうと、ペナルティーを課されるのが先進国でのルールです。
よく政治家や企業のPRなどが、人種差別的な発言・広告を出してバッシングされた時に、「そういうつもりではなかった」と、釈明したりしますね?
あれは、欧米先進国では通用しません。

髪や瞳の色など、人種に関わる特徴は絶対に口にしないように、気を付けましょう。


3.相手の中身を褒めよう


では、何を褒めればいいのでしょうか。

例を挙げてみました。


She’s got a good sense of humor.      彼女、ユーモアセンスあるね。
She’s the smartest person I’ve ever met.  彼女ほど優秀な人に会ったことないよ。
She’s so cool.               彼女はカッコイイね。


難しくないですね?

その人のひととなりや能力について、褒めればいいのです。

他にも、


She’s a wonderful person.  彼女は素晴らしい人だ。
She’s such a nice woman.   彼女は本当に素敵な女性だ。


などなど、褒めようはいくらでもあります。

You are so pretty!とか、面と向かって絶対に言ってはいけません。
それはあなたの奥さんや恋人、娘さんにだけ言ってください(笑)

どうしても「あなたは素敵だ」と、本人に直接言いたい、褒めたい!という人は、

You look great today.

あたりが無難でしょう。

あ、もちろん、ガールズトークは(ボーイズトークも)別ですよ。


Oh, I’m fat.          ああ、あたしってばデブだわ。
No! You are not fat!      なに言ってんの、デブなんかじゃないわよ!
You are thin.          あなたは細いから。
Well, you are thin, too!    あら、あなただってスリムじゃないの。


といった会話は、女子トークでは頻繁に繰り広げられるものです(笑)
それとPCとはまったく違います。

パブリックで口に出していいことかどうか、それが判断の基準ですよ。

英語は音とリズムが命

英語をマスターするには、英語を話している人・国の文化や考え方を理解する必要があります。
PCという意識は、最近では日本でも重要視されるようになってきましたが、まだまだ英語圏ほどではありません。
英語を学習する上で、こういった文化的な面も意識するようにしましょう。

さて、英語を話す上で一番重要なのは、正しい発音を理解し習得することです。
英語は日本語より遥かに音の種類が多く、リズムもバリエーションに富んでいます。
日本語には母音が「あいうえお」の5つしかありませんが、英語は基本母音だけで13種類(北米アクセントの場合)もあります。

まずは、正確に音を出せるように訓練することが、英語を話すための近道なのです。
正しい音を認識できていないと、簡単なフレーズでさえ聞き取ることができません。
書いてあるのを見たら理解できるのに、言われるとまったく聞き取れない・・・ネイティブの英語が速く聞こえるという人は、発音からやり直しましょう。

文章にルール(文法)があるように、発音にもルールがあります。
正しく発音することは、語学の基本です。
自分が発音できるフレーズは、必ず聞き取れます。


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