プレゼンの極意、ご存知ですか?

プレゼンに大切なのは中身だけじゃない?

プレゼン、またはプレゼンテーションというのはもちろん、英語ですね。
これに対する日本語訳は、なんでしょう?
実は、presentationに対するしっくりくる言葉が、ないんですね。
あえて訳すなら、「発表」となるのでしょうが、なんかちょっと違う気がします。

TED

そもそも日本において、public speaking という概念が育ちにくい、という文化的背景があります。
欧米の子供は、小さいころから public speaking、つまり人前で自分の意見を述べる訓練をします。
所作やアイコンタクトなども、小さいうちから訓練するので、無理なくできるようになります。
私たち日本人は、学校でそういった教育を受けませんが、ビジネスではプレゼンが必要となるため、
なかなか苦労することが、多いと言えるでしょう。

プレゼンテーションにおいて重要なのは、もちろん内容です。
何を言わんとしているのか、明確に提示することが大事なのは、言うまでもありません。
けれどもそれと同じくらいに、いや、下手するとそれ以上に大事なのが、“説得力”です。
そしてこの説得力は、言葉以外の部分が大きく左右します。

TEDを参考に、プレゼンマスターになろう

さて、ここに面白いプレゼン動画があります。
テーマは、“How to come off as smart”、つまり「頭良さそうにプレゼンする方法」です(笑)
なかなか笑えます。

いきなり冒頭から、I have nothing.(中身は何もない)と来ました(^ ^;)
それでも話し方によって、まるで素晴らしいことを言ってるかのように、話すことができる。
意味のない単語の羅列とか、それらしく喋っています。
本当にアホみたいなプレゼンですが、笑っておしまいにしてはいけません。

pubic speaking に不慣れな私たち日本人にとって、この動画は非常に示唆に富んでいます。
まず、プレゼンにおいて大切なこと、それは、インパクトです。
最初にインパクトを与える。
いきなり、I have nothing. と言うことで、観客の注目を捉えるわけです。
そしてこれこそが、プレゼンのテーマでもあります。
最初にテーマを明確に示すのが、英語のプレゼンテーションの基本です。

次に、personal anecdote、つまり個人的なエピソードを話します。
そうすることで、観客の共感を得るわけです。
その際に、ジェスチャーを入れることを忘れてはいけません。
多少恥ずかしい話なども入れることで、観客に親しみを持たせる。

この、最初の“掴み”の部分が、プレゼンテーションにおいては、非常に大きな意味を持ちます。
いきなり本題に入る、というのは欧米文化においては、ダメなプレゼンターの典型です。
英語でプレゼンをする際に、気を付けましょう。

いよいよ本題に入ったら、今度はスライドを使いながら、データを提供します。
グラフや、画像(写真)などを用いて、具体的な例を挙げていく。
このあたりは、ビジネスでもアカデミックでも、王道と言えるのではないでしょうか。

そして最後に、もう一度主張を繰り返します。
このウィルさんの場合は、I have nothing. ですね(笑)
それを締めくくりに、もう一度念押ししています(^ ^;)

英語プレゼンのテンプレート

まとめてみましょう。

インパクトを与えつつ、プレゼンのテーマを提示する
   ↓
個人的な話をすることで、会場を温める
   ↓
本題に入る、具体的なデータを挙げて説明する、その際グラフや写真などをふんだんに使う
   ↓
最後にもう一度、テーマを繰り返す


どうですか?

そんなこと、これまで意識したこともなかった、という人は今後ぜひ参考にしてください。
メガネなどの小道具を使う、なんて小賢しいテクニックも、いいかもしれませんね(笑)
おちゃらけたプレゼンですが、なかなか核心を突く良いプレゼンです。
ちなみに、スクリプトが読みたい人は、YOU TUBE上で見ると、字幕設定を変えることができます。

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