以前、仮定法は日常使いという記事を書きました。
これは、本当に日ごろ英語を使っている人ならだれでも「そうそう!」と頷けるものだと思います。
仮定法なんて、そんなややこしい構文なんて日常会話で使わないでしょ。
日常会話はシンプルな文章しか使わないよ。
なんて言う人がいたら、その人の英語力を疑ってかかりましょう(笑)
よく、タレントが「特技は英語、日常会話」なんてプロフィール欄に書いていたりしますが、
日常会話ができるレベルというのは、人の悪口をスラスラ言えるレベル
のことだと私は思います。
あの男、本当にムカつく、何か勘違いしてるんじゃないの?!
部長、またタバコ休憩だよ、一日何回休憩すりゃ気が済むのよ!!
○○ちゃんの彼氏、超ウザくない?こないだもメールしてきてさ、迷惑なんだよね。
ってなことを、スラスラ英語で言えますか?
言えたら、あなたは日常会話ができるレベルだと胸を張ってもいいと思います。
日常会話ができるというのは、何もお天気の話をしたり、駅への道順を聞いたり、
土産物屋で買い物をしたりできるレベルのことではないのです。
日常会話は、ビジネスのプレゼンテーションなんかよりよほど日本人が不得意とするものなのです。
思い浮かべてください。
あなたが実際に友人と話をするとき、どういう文章を使っているか。
簡潔で短い文章で話しますか?
そんなことはないでしょう?
英語も同じです。
日常会話というのは、全ての言語の集大成と言えるのです。
仮定法もバンバン出てきますし、関係詞もいっぱい出てきます。
たとえば、この曲。
Cheap Trick の The Flame
サビの部分、聞き取れましたか?
Wherever, whatever, wheneverという関係詞が出てきますね。
Wherever you go, I’ll be with you, whatever you want, I’ll give it to you
Whenever you need someone, to lay your heart and head upon
Remember, after the fire, after all the rain
I will be the flame, I will be the flame
君がどこに行こうとも、僕はそばにいるよ
君が欲しがるものは何だってあげる
君が心から頼りたいと思うような、そんな奴が必要な時は思いだして欲しい
燃えさかる火も雨もやんだ後には
この僕が君を温める炎となるのだから
という、とっても情熱的なラブソングです。
ちなみに、flameには炎という意味の他に、恋人という意味もあります。
The Flame の歌詞をフルで見たい人はこちら
他にも、関係詞を使ったヒットソングはたくさんあります。
次は、The Police の Every Breath You Take(邦題:見つめていたい)
これはもはやクラシックと言っていいくらいの名曲なので、ご存知の人も多いかと思います。
出だしから、早速関係詞の構文が使われていますね。
Every breath you take and every move you make
Every bond you break
Every step you take, I’ll be watching you
Every single day and every word you say
Every game you play
Every night you stay, I’ll be watching you
貴女の吐息、貴女の一挙手一投足、全てをずっと見ているよ、という内容です。
これ、ストーカーの曲ではないかと言われたりすることもあります。
seeではなく、watch、ずっと見張っているというニュアンスのあるwatchを使っているところが、
そう思わせてしまう理由なんですね。
そう考えると、every night you stay, I’ll be watching you とはゾッとしないでもないですね。
ここで使われているのは、関係代名詞の省略です。
Every breath that you take となるところを、関係代名詞の目的格は省略できますので、
ここではthatは全て略されています。
歌詞を全部見たい人はこちらへ。
このように、英語は、日常会話においても関係詞をバンバン使うんですね。
関係詞や仮定法といった複文を使わないで会話をしようと思ったら、
お天気の話でもするしかなくなってしまいます(笑)
日頃から、こういった文章に慣れるようにしましょう。
以上、関係詞のお話でした。
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関係詞は日常使い
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