先日、読者の方から、女性ブロガーと男性ブロガーの違いについてどう思うか、との質問を受けました。
英語日記やエッセーのようなものは圧倒的に女性ブロガーが多く、
それに対して、ガチガチのTOEICブログは男性ばかりなのはなぜなのか。
これに関しては、私もここしばらく考えていました。
実はこの事実、最初は気が付かなかったんですよ。
外国語大学や外国語学科を見ればわかりますが、これらの学科は圧倒的に女性に人気が高いのです。
その傾向は今も昔もあまり変わらないように思います。
実際、私が80年代に通っていた大学は、男女比が8:2と言われていた国立大学でしたが、
英文学・英語学専攻は男女比がほぼ半々でした。
実際に通訳やコーディネーターなどの職業に就いている人も、英語に関しては女性が多い。
それは、私自身これまでフリーランスであちこちで仕事をしてきた中で、実感してきたことです。
なので、英語ブロガーも読者も女性が多いのかな、と漠然と思っていたんです。
ところが実際にブログを初めてみると、そうではないことがわかりました。
男性の読者も非常に多いですし、英語ブログを書いている人は男性が多いのです。
予想に反した事実に、うっすらと「意外だなぁ」くらいには思っていましたが、
TOEICブロガーは圧倒的に男性が多いという事実には、気が付いていませんでした。
それを指摘したのは、友人のカリスマTOEIC講師、神崎正哉さんでした。
神崎さんいわく、
女の人はTOEICブログなんて書かない。あんなの書くのは男ばっかりだよw
ご自身もTOEICブログを書いておられながら、なかなかsarcasticなことをおっしゃる(笑)
けれども彼の言うとおり、確かにTOEICブログを書いているのは圧倒的に男性ばかりなんですね。
なぜなのだろうと考え、私なりに分析してみました。
あくまでもこれは私の考えなので、そうではないという人もいるかもしれません。
人はそれぞれ違いますから、ステレオタイプは私も本意ではありません。
ただ、相対的にそういう傾向があるんじゃないか、と思うことがあります。
それは、男性と女性では語学に対する期待値というか、目的が違うのでは、ということです。
女性が語学を学びたいというとき、「コミュニケーションが取りたい」という目的があります。
英語ができれば、海外の人たちと話ができる、映画が字幕なしで見られるようになる、
海外旅行に行ったときに現地の人と友達になったりできる。
または、単純に海外で暮らしてみたい、といった理由で英語を勉強する人が多い。
それに対して、男性の場合は、目的は別にあることが多いように思います。
たとえばそれは、MBA取得のために英語力がどうしても必要だから英語をやる、とか、
会社で英語の資格を求められた、TOEIC700点以上ないと昇進に差し障りがある、とか、
外資に買収されたため上司が外国人になった、社内共通語が英語になってしまった、
というような、英語は付け足し的な条件とでも言いましょうか。
とにかく、何か(主に仕事)大きな目標があり、それには英語を避けて通ることができない、
だからいたしかたなく英語にトライする羽目になってしまった、というパターンです。
こういった場合、実際にコミュニケーション能力があるかどうかというよりも、
その目標のために必要な何か、それは往々にしてTOEICやTOEFLのスコアだったりするわけですが、
目に見えて証となるものが重要となります。
だからこそ、男性はTOEICに固執するのではないかと思うのです。
純粋に英語でコミュニケーションを取りたい、それができれば楽しいだろうな、
世界が変わるだろうな、と思っている(人が多いであろう)女性は、
別にTOEICのスコアが何点だろうが、はっきり言ってどうでもいいのです。
こうも言い換えることができるでしょう。
女性は、現状の変化を求めて語学(英語)をマスターしたいと願う。
それは漠然とした海外への思いだったりすることもありますが、
日本では男性と比べて色んな意味でまだまだハンデのある女性は、
英語という鎧を身につけることで大きなチャンスを手に入れたい、変わりたいと思っている。
男性は、むしろ今の状況が変わらなくて済むようにと取った手段が、たまたま英語だっただけ。
それによって自分の帰属する組織の中での地位をさらに堅固なものにするために。
そのためには、なんらかの客観的な結果を提出しなくてはならない。
でないと組織は認めてくれないからです。
それ故、はっきりとしたスコアが出るTOEICに向かうのではないでしょうか。
しばしば男性の方から、「そんな学習法で本当に力が付くのか」というような質問を受けます。
以前も、多読のススメを書いた時に、「それでTOEICのスコアが伸びるのか」と言われ、
さんざん説明をした挙句、結局あまり納得してもらえずじまいだったことがあります。
この手の質問をしてくるのは、大抵が男性です。
その結果が、TOEICブロガー=ほぼ男性という図式を生みだしているのではないでしょうか。
ぶっちゃけてしまうと、TOEICなんてつまんないですから(苦笑)
それでも、今の日本はTOEIC至上主義ですし、企業も猫も杓子もTOEICです。
現実的に日本社会で生活している以上、これを避けて通ることはできない。
だからこそ、ニーズが高いのだと思います。
語学を勉強する目的は人それぞれですし、違って当然です。
ただ、個人的に思うのは、TOEIC900点あってもまともに話せない人と、
TOEICなんて受けたことなくても流暢に話せる人がいたら、
後者のほうが人生楽しんじゃないかな、ということです。
以上、あくまでも、私の個人的な思いでした。
ダウン英語学習の目的は人それぞれですね音譜
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