ここ10年くらいでよく見かけるようになった光景として、
スタバやタリーズなどのカフェで、マンツーマンレッスンをしている人たちの姿があります。
外国人(ネイティブ)講師と生徒がカフェの一席で会話をしているのですが、
テキストらしきものを使っていたりして、一目で英会話のレッスンだというのがわかります。
個人レッスンの場合もありますが、ほとんどが大手の講師派遣業者から派遣されたネイティブ講師と、
その会社に登録した生徒というパターンだと思います。
この手のビジネスは、いまや完全に定着したと言っていいと思います。
ところで、このカフェでのマンツーマンレッスンというのはどれほど効果があるのでしょう?
結論から言うと、ほとんどないと思います。
効果があるのは、たとえばこんな場合です。
留学帰りなどで英語は流暢に話せるけれど、今は使う機会がない。
せっかく身に付けた英語を忘れたくないので、週1くらいでネイティブとおしゃべりする時間を取りたい。
別に勉強するというわけではないので、コストは最低限に抑えたい。
または、
かなりの上級者で、仕事のプレゼンや研究論文などで英語が必要。
自分が書いた原稿が正しいのか、ネイティブチェックをしてもらいたい。
ついでに会話もしてスピーキングのブラッシュアップもしたい。
というように、基本的に英語上級者で何らかの特殊な目的や事情のある人であれば、
カフェでのマンツーマンレッスンは非常に効果的でしょう。
しかし、実際のところこういった人たちばかりがカフェレッスンを受けているかというと、
そうではないのが実情です。
これまでも何度も書いてきたことですが、語学の習得はスポーツと同じです。
日頃使っていない筋肉を、何度も訓練して自分の思うように動かせるようにする、
そのためには繰り返しトレーニングをする必要があるのです。
語学は話す訓練をしない限り絶対に話せるようにはなりません。
成人学習者が、ネイティブの会話を聞いているだけで自分も話せるようになるというのは、
太陽が西から上ったとしても無理でしょう。
まず、英語は日本語と決定的に発声法が違います。
それを体得するためには、何度も声を出して訓練するしかありません。
その際、はたから見ると奇声をあげているように見えるでしょう。
静かなカフェでゆっくり本でも読もうとしている他の客に、多大な迷惑をかけることになります。
なので、カフェでの語学レッスンというのはありえないのです。
あくまでも、語学エクスチェンジでちょっと外国人と話をしてみたい、
ネイティブと話しているという雰囲気さえ味わえればいい、
そのためなら多少お金と時間をドブに捨てても構わない、
というのであればお話は別ですが。
本当に英語をマスターしたい、と考えているのであれば、カフェレッスンは避けましょう。
個人レッスンを受ける場合は、きちんと場所を確保することが大事です。
講師宅か自分の家かレンタルオフィスか、とにかく周りに遠慮することなく、
大きな声や変な声が出せる環境を確保すること。
これが最低条件だということを忘れないでください。
場所の確保にはそれなりにコストがかかります。
その分、レッスン料金も高くつきます(あなたの自宅に講師が来ない限り)。
けれども、コーヒー1杯400円でまったく効果の出ないレッスンを受け続けるのと、
結果的にどちらがコストパフォーマンスが高いでしょう?
それをよく考えてみましょう。
タリーズコーヒーの松田公太社長が参院選に当選したことで、ふと思いついた記事でした(^^ゞ
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