“Version”と“Virgin”は発音が違います。何が違うのでしょう?
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前回、“Cars”と“Cards”の違いのところでも説明しましたが、
ポイントは、舌が着くか着かないか、です。
カーズ(カーの複数形)とカーズ(カードの複数形)、日本語だとどちらも「ず」ですね。
そもそも、日本語の「ず」は一種類しかありません。
「す」に点々の「ず」と「つ」に点々の「づ」は発音が同じです。
地図(ちず)と宝塚(たからづか)、表記は違えどもどちらの「ず(づ)」も同じ、
舌が口内の上歯の裏側あたりにトンと着きます。
これと同じパターンに、「じ」と「ぢ」があります。
例えば、地面(じめん)の「じ」は本来は「地(ち)」の濁音なのだから
「ぢめん」となるはずですが、戦後すべて「じ」に統一されたようです。
日本語の「じ」は「ず(づ)」同様、舌が着くんですね。
これに対し、英語には舌が着かない「ず」「じ」が存在するのです。
「じ」「ず」だけではなく、日本語の「ざ、じ、ず、ぜ、ぞ」は全て舌が着きます。
同様に「じゃ、じゅ、じょ」も舌が着きます。
ためしに、「忍者」「上等」「塾」と言ってみてください。
舌が着いているのが確認できましたか?
今度は、意識的に舌がどこにも着かないようにしながら、言ってみてください。
どうでしょう? 言いにくいでしょう?
日本語にはない音なので、言いにくいのは当たり前なのです。
舌を着けた普通の「じゅ」を繰り返し5回ほど言ってみてください。
次に、舌をどこにも着けないよう注意しながら「じゅ」を5回ほど言ってみてください。
舌をどこにも着けないで音を出そうとすると、舌先が振動するのがわかりますか?
“Version”と“Virgin”の違いは、舌が着くか着かないかです。
“Ver”と“Vir”はどちらも同じ音です。
後半の“sion”は、舌がどこにも着きません。
対して“Virgin”の“gin”は、舌が着きます。
文章だけだとわかり辛いと思うので、実際に動画をご覧ください。
script_ameba_vision_movie,http://visionmovie.ameba.jp/mcj.php?id=52s52qg75nW:bhbV:Og:cc:x5u506jotgKIYf7/xmLciaaUNhgKJUd:Dx_G:ys:OQ:VS6.QMFYb9MHahckOmiMq/&width=320&height=240&skin=gray
どうでしょう?
違いがわかりましたか?
舌をどこにも着けずに「じゃ、じゅ、じょ」と言う練習をしてみてください。
微妙な音の違いに注意しましょう。
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