どうも~♪
イングリッシュブートキャンプ:由美です☆
雨のしとしと降る春分です。
花粉症の人にとっては恵みの雨でしょうか。
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さて、多くの方が東北・関東大震災に関してコメントやメッセージを送っています。
ハリウッドで活躍する渡辺謙さんが、英語でお見舞いのメッセージを出しました。
その動画がこちらです。

ここは英語ブログなので、渡辺謙さんの英語に関して取り上げたいと思います。
以前から、「有名人の英語シリーズ」に渡辺謙の英語を取り上げて欲しい、
というリクエストをちょくちょくいただいていました。
取り上げよう、取り上げようと思いつつなんだかんだで先延ばしになっていたんですが、
今回のこのメッセージはある意味非常にわかりやすいので、取り上げることにしました。
わかりやすいというのは、彼の発声が典型的な日本人発声になっていることです。
この動画から私たち英語学習者が得られる教訓は、とても大きいと思うのでよく見てください。
まず、「あれぇ、この人の英語、こんなに聞き辛かったかな」というのが私の第一印象です。
レッドカーペットでのインタビューや、その他テレビでのインタビュー、映画のセリフなど、
渡辺さんは本来ならもう少し英語がお上手なはずです。
でもこのメッセージ動画の彼の英語は非常に聞き取り辛い。
なぜか。
それは、喉を締めた日本語発声になっているからです。
では、どうしてそうなってしまったのか。
おそらく、これがいわゆる「お見舞いのメッセージ」だからです。
お見舞いメッセージだから、神妙にしなければならない、という暗黙のルールが日本人にはあります。
そしてそういう時、日本人は緊張した面持ちになります。
また、日本人は、緊張すると自然と体が硬直し、喉が閉まるんですね。
ここでは、日本に起こった悲劇に対しての追悼の気持ちを表すということで、
彼自身が緊張しているために、喉が閉まり何を言っているかわからなくなっているのです。
こういう雰囲気は、私たち日本人が見ると「真面目で誠実だ」という風に見えますし、
その控えめな感情が切々と伝わってきて、好感が持てます。
けれども、英語(または日本語以外の言語)となると、そうではありません。
むしろその真逆に取られる可能性のほうが大きい(というか、絶対にそうです)。
あれ、Kenどうしたんだろう、なんだかわからないけど、妙な感じ・・・
と不信感と共にマイナスに思われることのほうが普通です。
「英語喉」の上川一秋さんが、奇しくも同じようなことをブログに書いておられて、
なるほどなぁと思ったのですが、この渡辺謙のメッセージ動画がそれを証明しています。
彼は普段ならもう少しわかりやすい英語を話しますから。
ちょっとビックリしてしまったんですよ。
やはり、喉って大事だなと。
同時に、日本人が諸外国から誤解されやすいのは、こういう文化的背景、
また、それが結果的に発声や姿勢に影響したことによる部分が大きいのではないかと。
申し訳ないけれど、この動画の彼は挙動不審以外の何物にも見えません。
これが日本語だと極めて自然だったと思うのですが、
英語だったために挙動不審になっちゃったんですね。
こんな風に前かがみで猫背にならず、普通に、堂々と、腹の底から声を出して話すべきです。
大震災という非常時、悲劇的な時に、堂々としたふるまいをするのは気が引ける・・・
というのが、日本人のメンタリティーで、それが自粛ムードにも繋がっていると思うのですが、
こうして英語を話している時でさえその影響が出るのだなぁと、この動画を見て改めて思いました。
発声は非常に大切です。
それを再認識させてくれる動画ですね。
最後に、ポチっとお願いします音譜

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