どうも~☆
イングリッシュブートキャンプ:由美です。
今、震災復興支援のために芸能人が集まって「上を向いて歩こう」を歌っていますね。
CMを見る限り、日本版We Are The Worldとでも言いましょうか、
一人一小節ずつ歌っている感じですね。
この誰でも知っているであろうスタンダードナンバーですが、
案外オリジナルを知らないという、若い人もいるのではないでしょうか。
なんでもそうですが、やはりオリジナルを知ることって大事だと思うんですね。
コピーはコピーで良い部分もありますが、必ずしもそうでないのが日本の芸能界事情です。
コピーしか知らないと、本物の良さがわからなくなることもあります。
添加物だらけのインスタント食品を食べていると、まともな食事を食べても「味がない」と思うような
味覚障害になってしまう危険性があります。芸術に関しても。
というわけで、オリジナル版、坂本九による「上を向いて歩こう」をどうぞ。

この曲は、日本語の基本発音のひとつである「鼻濁音」の練習にもなるんですよ。
鼻濁音というのは、gの音がngになる現象です。
たとえば、「学校」の「が」と「はがき」の「が」は違うんですね。
前者がgで後者がngです。
「がぎぐげご」が文頭に来る場合とそうでない場合では、発音が違ってきます。
この「上を向いて歩こう」の、「涙が こぼれないように」の「が」に注目して聴いてください。
ちゃんと、NAMIDA nGAと発音しているのがわかると思います。
鼻濁音は、東北方言を除くと、もはや絶滅の危機にさらされています。
これをきっちり発音するのはアナウンサーくらいのもので、関東より西の、50代以下の人は
もう9割方この音が再生できなくなっているようです。
私は西の人間なので、ほぼ壊滅的に鼻濁音は出せないですね。
もちろん、意識すれば出せます。
けれども普通にしゃべっているときは、全部Gの音になってしまうんですよ。
ところで、「上を向いて歩こう」と言うと思いだすのが、
昔、留学していた頃、アメリカ人の知人に歌詞を教えてくれと言われたことです。
彼女は、自分が小学生くらいのころ日本から引っ越してきた友人に、
日本を代表する歌としてこの曲を教えてもらったのだそうです。
子供だったから、歌詞をそのまま覚えることができたようで、実際半分くらいは覚えていました。
忘れている部分を何とかして思い出したい、だから教えてくれと言われて教えてあげました。
ただ、どうしても腑に落ちなかったのが、その日本人に教えてもらった歌は2つあって、
もうひとつが、アン・ルイスの「グッバイ・マイ・ラブ」だったことです。
この曲の歌詞も教えて欲しいと言われたのですが、なにせ「上を向いて歩こう」とは違って、
これはいわゆる典型的な流行歌で、この歌が流行った頃は私もまだ小さかったため、
歌詞なんて思いだせないんですよ。
アン・ルイスの「グッバイ・マイ・ラブ」を知らない人はこちらをどうぞ♪

一生懸命思いだそうとしても、
♪グッバイマイラ~ もいちど~抱いて~ グッバイマイラ~ 私~の涙を~♪
しか出てこない(笑)
当時はヤフーもグーグルもなかったので、簡単には検索できません。
知人がどうしても知りたいと言うので、他の日本人留学生に聞いてみるも、みんなうろ覚え。
それにしても、なぜ日本を代表する曲として、「上を向いて歩こう」の他にこれを選んだのか。
その人のアバンギャルドな選曲に、ちょっと首をひねってしまった私でした(^_^;)
上を向いて歩こうは良い曲ですよね。
日本の楽曲で唯一ビルボード1位に輝いた名曲です。
英語のタイトルは、「Sukiyaki Song」でした。
そして、多くの海外アーティストがカバーしています。
たとえば、こちら。4p.mによるカバー。
アカペラバージョンが素敵ですね。
もう十数年前だと思うんですが、当時、ビルボードのトップテンに入るヒットとなりました。

どことなく哀愁漂うメロディーですが、癒しの効果がある一曲だと思います。
名曲はいつの世も語り継がれていくんですね♪(゚▽^*)ノ⌒☆
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