イングリッシュブートキャンプ:由美です。
某テレビCMのキャッチコピーにもなった、コミットという言葉。
英語でcommitですが、実は、日本語に訳しにくい単語だったりします。
今回はこのcommitという単語の意味と、使い方について解説したいと思います。
結果にコミットするとは?
そもそも、commitをそのままカタカナで“コミット”としたのは、なぜでしょう?
この単語を辞書で引いてみましょう。
2.〔~を…に〕委ねる、委任する
3. ~に責任を持つ、~と約束する、~を誓う、~を明言[表明]する
4. ~に全てをささげる、~に全力を傾ける、~に最大限の努力を投じる
5.〔~を…に〕収容する
6. ~を危うくする
7.〔戦闘部隊を〕送る
引用元:英辞郎
結果にコミットする、というダイエットプログラムの謳い文句に対し、1、5、6、7は意味としてそぐわないですね?
ということは、2か3か4のいずれかということになります。
「責任を持つ」「約束する」「全力を傾ける」といった内容が、しっくりくるかなというところでしょうか。
なるほど、つまり痩せるまで面倒見ますよ、絶対に痩せることを約束しますよ、ということなんだというのがこれでわかりますね。
commitには、commit a crime(罪を犯す)、commit suicide(自殺する)といった使い方のほかに、最後まで全力でやりとおす、という意味があります。
適当ではなく、責任を持って全身で取り組む、というイメージですね。
責任のある役割、仕事などで使われる感じがするかもしれませんが、人間関係や恋愛などでもよく使われます。
たとえば、
He doesn’t want commitment. 彼は責任を取りたくないのよ。
この文章の意味、すぐに理解できましたか?
commitmentはcommitの名詞形です。
いますねぇ、こういう男性(笑)
コミットすることを欲していない、つまり責任を持った交際はしない、口に出してはっきりとしたことは言わない、だけどカップルっぽい感じで行こうとする・・・
みたいな男のことです(笑)
イメージ、掴めたでしょうか(^ ^;)
英語はイメージで理解しよう
コミットに限らず、英語には日本語に直訳するのが難しい単語、というのが結構たくさんあります。
そもそも日本語にはそういう概念があまりなかったり、あることはあっても言葉にはしないものだったり。
もちろんその逆もあって、日本語にはあるけど英語にはない単語、というのもあります。
その最たる例が、“忖度”という単語でしょう。
何かに忖度する、という表現にピタッとハマる英語の動詞はありません。
善処する、なんかもそうですね。
言葉は思想であり、文化でもあります。
外国語を学ぶということは、その国の文化や人の考え方を学ぶことでもあるのですね。
コミットではなくカミッ
カタカナ語は英語を学ぶ上で、両刃の剣です。
なぜなら、今ひとつニュアンスを理解しないまま、誤解して使ってしまうことがあるからです。
たとえば、この“コミット”などは、ダイエットプログラムのCMだから、痩せることと関係があると思ってしまう可能性があります。
また、これが一番問題なのですが、カタカナになった時点で本来の英語の発音からかけ離れてしまいます。
commitは英語では[kəmít]
最初の母音はあいまい母音[ə]のため、コではなくむしろカに近い。
また、サイトのtはストップがかかるため、ほとんど聞こえてきません。
単語を覚える時は、必ず正しい音も同時に入れるようにしましょう。
発音を誤解したまま覚えてしまうと、リスニングで苦労する羽目になります。
また、一度間違えて覚えてしまったものを後から修正するのは、本当に骨が折れるのです。
言葉は音で成り立っています。
英語をやるならまず、発音から入りましょう。
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