イングリッシュブートキャンプ：由美です。
★放送禁止って英語でなんて言う？
放送禁止用語、日本にもありますが、もちろん海外にもあります。
日本と違ってアメリカの場合、いわゆるfour letter word（四文字言葉）が、放送禁止で、
禁止語リストというのがあります。
たとえば、shit や fuck などが、放送禁止とされています。
他にも確か、piss もダメだったと思います。
hell や damn はぎりぎりセーフだったかな・・・
あと、４文字ではないですが、bitchもダメだったと思います。
ともあれ、英語の場合、いわゆるswear word（罵倒語）が、ＮＧとされているのに対し、
日本語にはあまり、この手の罵倒語がないからか、日本の放送業界はむしろ、
特定の職業に対する呼称に、えらく気を使っているように、思います。
昔のアニメなんかを見ていると、あちこちに“ピー音”が入るので、なんだろうと思ったら、
「女中」って言葉がダメだったり、「土方」がダメだったり。
まあ、それはさておき、禁止することを英語で、ban と言います。
禁止されたＣＭ、放送禁止になったＣＭのことは、banned commercial です。
で、ここに有名な放送禁止ＣＭの映像があるので、なにがダメなのか、実際見てみましょう。
★ヒントは、音です
では、さっそくＣＭをご覧ください。
何がダメなのか、一発で分かった人は、なかなかの上級者ですよ(^O^)
このGrey Pouponという、マスタードみたいな食品。
フランスのメーカーのようですが、Pouponという響きが、まずいんですね(^ ^;)
ＣＭで、登場する人たちが次々に、I Poupon my burger. とか言っていますね。
最初に、What do you Poupon? （何にPouponしますか）と、質問が出ています。
はい、これでわかったかな？
Poupon という響き。
そうです、poop on と同じですよね？
つまり、この人たちはみんな、I poop on …と言っているわけです。
poop の意味、なんでしょうか（笑）
poop とは、“うんち”のことです。
犬の散歩に携帯する、ウンチを入れる袋のことを、poop bag と言います。
このＣＭは食べ物のＣＭなのに、I poop on my…（私はＸＸにウンチをします）と、言ってるんです。
これはもう、あちこちから、待ったがかかりそうですね(^ ^;)
でも個人的には、面白いＣＭだと思うんですけどね。
特におばあちゃんの、I poop on my finger.っていうセリフ、笑えます。
真面目な人が見たらやっぱり、何たる下品なＣＭ（怒）！と、クレームものなんでしょうね。
★スラングの使用は要注意
以前もこちらの記事で書きましたが、スラングを使うときは、注意したほうがいいです。
特に私たちノンネイティブが、やたらとスラングを使うと、お下品になりかねません。
かといって、スラングを知らないと、コミュニケーションが、円滑にいかなくなることもあります。
なので、日常的に良く使われるものは、やはり知っていた方がいいです。
このＣＭは、Poupon という商品名と、poop on という語彙が、同じ音ということから思いついた、
一種の言葉遊びというか、シャレなんですね。
英語は、子音－母音－子音で、ひとつのシラブルを形成します。
なので、poop on は、poopon（プーパァン）となります。
こうした音のつながりを、リエゾン（またはリンキング）と言います。
日本人はこの、リエゾンが苦手。
poopという単語を知っていたとしても、poop on を“プープ オン”だと、認識しようとするんです。
そうすると、“プーパァン”と言われても、認識できません。
音のルールを知らないせいで、日本人はいつまでも、リスニングで苦労するんですね。
英語は、日本語と音の形態が、ある意味真逆だと言っても、過言ではありません。
そのルールを知らないと、ごく簡単なフレーズも、聞き取れないという状況に、陥ります。
『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル』は、英語の基本発声である喉の開き方から、
リエゾンやリダクションまで、段階を踏みながら習得できるように、まとめられています。
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言葉は音が基本です。
音のルールを、基礎からきちんと学びましょう。
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